2009年7月20日月曜日

エキスパートに意見を聞く方法

Risk Analysis: A Quantitative Guide
David Vose
Wiley
売り上げランキング: 204341


昔、良く参考にした本ですが、今回仕事でもう一度みなおしてみた。最近はあまり、Excelでのスプレッドシートモデルはしないが、第10章の「エキスパートからモデルインプットを探り出す方法」はいつ読んでも役に立つ。

一度、まとめてみる。「エキスパートからインプットを探り出す」事が失敗する原因は:

  • エキスパートではない、エキスパートに意見を聞いてしまった。
  • 企業文化などで、やけにポジティブは意見を言ってしまった。
  • エキスパートの都合の良い意見を言ってしまった。
  • 極端なシナリオを考慮しなかった
  • 無理に【正しい」意見を言おうとしてしまった。
  • KGやリットルなどの単位を間違えてしまった。
  • エキスパートが忙しすぎて、きちんと答えなかった。
  • エキスパートだから、不確定な事を言わなかった。

特に一番最後の項目が問題である。エキスパートは何でも知っているので、「これだ!」と絶対的な事を言わなくてはいけないと思っている。何度もこのブログや昔のブログで言っているが、不確定要素は無くなら無いものがある。不確定要素は「XXXぐらいから、YYYぐらいの間です」いった様に表現できるのだから、そのふり幅と分布をエキスパートとして説明できることが求められている。

そして、エキスパートだから、そんなあいまいな事を言ってはいけないと分布がいけないことはエキスパートとして失格である。

そのため、適切な分布を調べるためには、複数のエキスパートとブレインストームをするとか、自分の意見を訂正する機会を与える必要がある。

著者のVose氏はブレインストームをするときの順序を注意点を以下のようにまとめている。

【順序】
  • 事前に情報を集めて、配布しておく。
  • 不確実なことについて議論する事を進める。
  • チェアマンとして、ブレインストームを構成する。
  • ブレインストームをするときに、きちんとメモをとり後に配布する。

【注意点】
  • それぞれの、エキスパートに問題点に関して考える時間を与える。
  • ブレインストームの後に、個々の意見を述べる事を推奨する。
  • 静かな参加者を特にサポートする。
  • 意見の違いは簡単に見つけ出せるので、その点にも注目する。

何度やっても完璧には行きませんが、肝に銘じます。

2009年7月16日木曜日

自助努力

自分の息子を何度か保育園に通わせていたが、今回のかなり苦労した。島の子供達と遊ばせようと思ったのだが、島は共働きが多く、公園ではほとんど子供を見ない。それなら、島の保育園に通わせようとおもったわけだが、今回は珍しく保育園になれなかった。

初めは言い聞かせて、説得させて連れて行っていたが、ある時、保育園の先生に:

「お父さん、自分の息子を信じて、つれてきてください。いつまでもかわいそうだと思っていてはいけません!」


これで、はっと気づいた。途上国の開発での地方問題でも同じだが、相手をかわいそうと思い。おだててやっても限界がある。相手が「できる」と信じて多少つらくても投げ出した方がよい。

こうするしかない!

こうしなければ、おいてかれるだけ、助けはない!

と思わせる。

「先生、ごもっともです」と規則正しく、時間にそわなければ、無理やりに連れておいてくるつもりで、保育園に連れて行ったが、数日で問題なく慣れてしまったようだ。

「信じてやる」といった精神的はことも非常に大事である。

2009年7月6日月曜日

温室効果ガス観測の誤差

今日は欧州と日本の気候変動の研究者の集まりに欧州側として参加している。

一番興味深かったのは、日本が打ち上げた温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)の発表。今年の初めの打ち上げられてから、どうなんだろうと思っていた。

この衛星が画期的なのは、二酸化炭素の濃度を宇宙から観測できる点にある。今まで、局地的にしか二酸化炭素の濃度を確認できなかったが、「いぶき」からは全世界の二酸化炭素を計測できる。三日に一度同じ箇所を見て回るようだ。




上の図で、赤くなっている部分が二酸化炭素の濃度が高い所です。


なになに、確かに北半球の先進国で赤いですね。それから、サハラ砂漠で・・・・・。


えー!


そうなんですよ、サハラ砂漠に工場ができていてって事があるわけ無いので、これは誤差です。多分のサハラ砂漠の砂煙のよって、計測に使う赤外線の計測がおかしくなっている予想だそうです。

やはり、不確実性は残りますね。

2009年7月5日日曜日


島の友人に借りて、最近の寝ながら読んでいた本。

椎名誠氏が日本の海をたずねる話だが、パターンがある:

  • 無計画
  • 旅番組の様に、無理にはしゃがず、ネガティブな部分もあり
  • 海産物に固着
  • ラーメン
  • 夕食をホテルで食べず、腹をすかせることに
とにかく、美味しいものを食べる話がたくさんあり、寝る前に読むべきではないなと、反省。


僕が今居る島のことも書いてあるが、ネガティプな部分の丸出し。

確かに、この島は公共工事が多すぎると思う。山を切り崩し、海にテトラポッド。財政を見てみたら、13%ぐらいしか島の税金でやっていっていない。つまり、残りは都会におんぶか、借金である。実は「都会におんぶ」の借金なのだが。

環境負荷だけで無しに、このあたりの「リアル経済負荷」も考えるべきだろう。

今日から、また東京出張。彼らにおんぶに抱っこの地方の財政どうにかならないものか。

2009年7月4日土曜日

気候変動のコスト(費用)とは?

あしたから、また東京に出張で欧州と日本の気候変動のプロジェクトの共同会議に出席する。

僕が説明するのはClimateCostというプロジェクト:




このプロジェクトは統一のシナリオと分析フレームワーク内でトップ・ダウンとボトム・アップから気候変動のコスト(費用)とインパクトを分析するつもりだ。最終的には非集計的なアウトプットを出す予定である。

まずは気候変動のコスト(費用)の定義は以下の様になっている:

  • 気候変動の全体コスト= 緩和策(CO2削減)のコスト - 補助的な利益 + 適応策のコスト + 残った社会的コスト
そして、「残った社会的コスト」とは:

  • 残った社会的コスト = 全体的な社会的コスト (行動を起こさなかったコスト) - 緩和策の利益 - 適応策の利益
まず、気候変動には二酸化炭素の削減(緩和策)だけでなく、気候変動が起こってしまった世界に「適応」するために
コストがあることに気付かなくていけない。それと同時に、気候変動はに「緩和策」を「適応策」によって対応することよって利益も出ることである。それから、補助的な利益 (ancillary benefits)とは二酸化炭素の削減と同時に大気汚染が減る事によって起こる利益。これは短期的な利益であるが、気候変動の研究ではあまり考慮されていない利益である。



これらのコストを算出する方法はいろいろあるだろうが、このプロジェクトでは下から積み上げていくようなアプローチが有効と考えている。そのときにいくつか注意しなくてはいけない事がある:

  • 日本政府も押している「セクター別のアプローチ」であるが、既存のプロジェクトなどは同じシナリオを使っていないものが多く、それではセクター間を比べる事がむずかしい。それから、きちんと何が気候変動のコストで、何が社会経済活動からでたコストなのか分けて考えていないのも問題である。これらの統括したデーターベースは今のところ存在しない。
  • 現在の統合的な分析モデルは、貨幣価値だけでしかアウトプットを出していないが、物理的な単位でインパクトを提示する必要がある。さらに、特に適応策のインパクトはシンプルすぎる傾向がある。特に分析がマクロレベルに振られすぎている。適応策はもっとローカルな問題なので、政策に有効利用しようとした場合ギャップが出てくる。
  • 多くの分析はカタストロフィックな「極端な出来事」のコストを計上していない。
  • 経済的なコストの分析も、まずそれはトータル・コストや平均コストなどである。経済学的に一番重要な限界コストの算出がなされていない。

それから、今までコストが分析されてエリアに注目してみると、このプロジェクトの狙いが定かになる。

     (コストが発生する範囲)
市場 市場以外 社会的に悲惨な事
(気候変動 -------------
 の範囲)
予測できる  | 限定的 限定的 無し 

限定的    | 限定的 限定的 無し

大規模な  | 少数 無し 無し
変化


この表は過去の機構変更のコストが調べられた分布を表している。ほとんどのプロジェクトが市場でのコストしか計測していないし、計測した事柄も、気温の上昇や海面上昇などのある程度予測できる部分に限られている。降雨量やハリケーンなどの予測が「限定的」な部分になると、予測はさらに少なくなる。そして、予測のレベルが、海流の変化などの大幅な物になったばあい、ほとんどコストの分析はされていない。つまり、右下に行けば行くほど、コストの分析は難しくなる。

このプロジェクトで出来るだけ、この空いている予測を埋めるつもりである。そのためには、既存の費用便益分析だけでなく、もっと環境のリスクに配慮した分析方法やもう少しソフトな社会的分析も必要になるだろう。



2009年7月3日金曜日

Surflineの記事:「防波堤が無くなったら、波はどうなるか?サーファーはどれだけやってくるか?」

興味深い記事を見つけた。

英語で非常に長いですが、記事は「もし防波堤に囲まれてしまったカルフォルニアのロングビーチの防波堤が無くなったら、波はどうなるか?サーファーはどれだけやってくるか?」について書いてあります。良く書けていると思います。

キーポイントは:
  • 防波堤によって、波のエネルギーが一方向から来ないために、余計に海岸線が削られている。もし、防波堤が無かったらバランスよく砂が移動するので、長期的に見たらこの方が海岸線が守られる。
  • めちゃくちゃ波がデカイ日は、応急処置で対応するので防波堤は要らない。
  • 隣の波のあるビーチとくらべたら、ロングビーチは人がまばらしかやってこない。
  • 防波堤が出来る以前は、波があったしサーフィンの大会もあった。
  • 波の予想サイトのモデルとデータを使って、ロングビーチの波のコンディションとサーファーの数をを予想。

その結果、「平均すると年間394,200人サーファーが訪れる事になるだろう」との予測。ほぼ、サーファーゼロから40万人近いサーファーが来る事になる。この経済効果はすごいと思います。経済と別に、「防波堤が無い方が波のエネルギーのバランスがよい」はもう少し調べてみたいところです。このあたり、僕が居る島の「XX浜にテトラがなくしたら、本当に浜がなくなるのか?」に近い話だと思います。それでも、40万人のサーファーはこないだろうけど。


2009年7月2日木曜日

【告知】「カンボジアの児童売春問題解決へ向けて~子ども達の未来を守る~」

それからもうひとつ告知。僕はメールベースの活動ですが、このNGOのスピードと行動力はすごいです。勉強にそれほど興味がなくても、実行委員の人たちと話をしてみると楽しいですよ。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

Living in Peace 主催 勉強会  http://www.living-in-peace.org/

かものはしプロジェクト青木健太氏が語る

「カンボジアの児童売春問題解決へ向けて~子ども達の未来を守る~」

【7/6(月)19:00~20:30@千代田プラットホームスクエア】

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「児童買春問題」

あなたはこの言葉を耳にしたことがありますか?

「10代の子どもが強制的に売春宿で働かされている」

これはカンボジアやタイなどの国で日常的に見られる光景です。

児童買春は、貧困が原因で起こる悲劇です。

中でも、国民の約34%を1日1ドル以下の収入の貧困層が占めるカンボジアでは、

・人身売買のブローカーが、仕事があるように言葉巧みに持ちかけて貧困層の子どもを

売春宿に売りとばす

・日々の暮らしに困った家族が子どもを売る

といったケースが今日も後を絶ちません。

裁判所に訴えても、裁判官が被疑者(ブローカーなど)に買収されているなど、

本来助けてくれるはずのシステムが腐敗しているために真剣に取り扱ってもらえない

という話もよく耳にします。

今回の勉強会は、カンボジアにおける児童買春問題の解決に取り組んでいる

かものはしプロジェクトから青木健太氏をお招きし、活動内容についてご紹介していただきます。

また同時に、貧困層を対象に小額の金融サービスを提供し、自立する機会を提供する

マイクロファイナンスについて、カンボジアへ向けた支援に取り組んでいるLiving in Peace

も交えて、カンボジアにおいて今後求められる支援活動についてのディスカッションも行います。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

■開催概要

◆日時:7月6日(月) 19:00~20:30 (受付:18:30~)

◆会場:千代田プラットホームスクエア 会議室505・506

http://www.yamori.jp/modules/tinyd2/index.php?id=10

◆交通アクセス:

竹橋駅(東西線)3b KKRホテル東京玄関前出口、徒歩2分

神保町駅(三田線、新宿線、半蔵門線)A9出口、徒歩7分

大手町駅(三田線、千代田線、半蔵門線、丸の内線)C2出口、徒歩8分

小川町駅(新宿線、千代田線)B7出口、徒歩8分

JR神田駅西出口、徒歩12分

◆内容:

【オープニング】19:00~19:05

・Living in Peaceからの挨拶

【第一部】19:05~20:00

・かものはしプロジェクトの活動紹介(講師:青木健太氏)

【第二部】20:00~20:30

・カンボジアでの支援活動に関するディスカッション

【懇親会】20:30~21:00 (場所:同会場)

◆参加料:1,000円

◆定員:80名

◆参加申込方法:

氏名(ふりがな)、所属、参加人数、本セミナーを知ったきっかけを明記の上、

以下のメールあて先にてお申込ください。=> lip@securite.jp

※定員に達した場合はお断りさせて頂く場合がございます。あらかじめご了承ください。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

◆青木健太氏プロフィール:

2004年東京大学教養学部中退。

2007年度までは、かものはしプロジェクトのIT事業部を統括。

ECシステムや人事管理システムをプロジェクトマネジャとして開発。

2008年度からは現地製品の日本販売を手がける。かものはしプロジェクト共同代表。

◆かものはしプロジェクト概要:

「強制的な商業的性的搾取を防止する活動を、持続的かつ発展的に行うことにより、

全ての子どもたちが未来への希望を持って生きられる世界を実現させる」ことを目的として

設立された特定非営利活動法人。

①コミュニティファクトリー事業、②PCスクール事業、③IT事業、④サポーター事業、

の4つを事業内容とし、日本事務所とカンボジア事務所にそれぞれ11名のスタッフ

(2007年7月18日現在)、および1,558名のサポーター(正会員128名、

サポーター会員1,430名(2008年11月30日現在)を有する。

URL: http://www.kamonohashi-project.net/

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

◆主催:特定非営利活動法人Living in Peace

貧困削減のための活動を行うために設立された特定非営利活動法人

メンバーは20~30代の金融機関・コンサルティング会社勤務者が半分以上を占め、

世界の貧困問題に関する勉強会やフォーラムの開催のほか、

少額の金融サービスを貧困層に提供し、自立する機会を提供するマイクロファイナンス

についての支援を行っている。

URL: http://www.living-in-peace.org/

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

【告知】「業界内部から見たマイクロファイナンスの最前線と課題~日本人ができる10のこと~」

「」微力ながら私の参加しているNGOの勉強会の告知があります。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

Living in Peace 主催 勉強会  http://www.living-in-peace.org/

プラネットファイナンス長友留奈氏が語る

「業界内部から見たマイクロファイナンスの最前線と課題~日本人ができる10のこと~」

【7/4(土)14:00~15:30@国立オリンピック記念青少年総合センター】

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

マイクロファイナンスとは、途上国の貧困層の事業者に貸付を行う金融サービス。

貧困削減の社会的取組みと収益性の両方を実現するこの取組みが評価され、

バングラデシュのグラミンバンクが2006年にノーベル平和賞を

受賞したことも記憶に新しいと思います。

そして現在では、世界各国に約1万のマイクロファイナンスを実施する機関

(Micro-Finance Institution : MFI)があると言われています。

しかし皆さんは、そのマイクロファイナンス普及のため、

技術支援を中心にMFIへのコンサルティングサービスを提供する

世界的組織「プラネットファイナンス」をご存じでしょうか?

今回、Living in Peace主催の勉強会では、

実際にフィリピンで勤務されている長友留奈氏をスピーカーにお迎えして、

「業界内部から見たマイクロファイナンスの最前線と課題~日本人ができる10のこと~」

と題して、マイクロファイナンスの現状についてお話していただき、

私たち日本人が、マイクロファイナンス支援のために何ができるかについて、

一緒に考えていきたいと思います。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

■開催概要

◆日時:7月4日(土) 14:00~15:30 (受付:13:30~)

◆会場:国立オリンピック記念青少年総合センター センター棟405号室

http://nyc.niye.go.jp/facilities/d6-1.html

◆交通アクセス:

小田急線「参宮橋駅」下車、徒歩約7分

地下鉄千代田線「代々木公園駅」下車(代々木公園方面4番出口)、徒歩約10分

http://nyc.niye.go.jp/facilities/d7.html

◆内容:

【オープニング】14:00~14:05

・Living in Peaceからの挨拶

【第一部】14:05~15:00

・講師:プラネットファイナンス 長友留奈氏

①MFI最新動向

・長友氏が過去に携わられたプロジェクトについて

プラネットファイナンスフィリピンオフィスにて進行中のプロジェクトについて

②MFIが必要としている技術支援

・資金調達などの財政面だけでない様々なニーズについて

(例)マーケティング、商品開発、スタッフトレーニング、保険衛生、識字教育

【第二部】15:00~15:30

「日本人がマイクロファイナンスにできること」について、

長友氏を交えてパネルディスカッション形式にて進行。

Living in Peaceよりフィリピンでの実務研修経験者が複数参加。

【懇親会】15:30~16:00 (場所:同会場)

◆参加料:1,000円

◆定員:80名

◆参加申込方法:

氏名(ふりがな)、所属、参加人数、本セミナーを知ったきっかけを明記の上、

以下のメールあて先にてお申込ください。=> lip@securite.jp

※定員に達した場合はお断りさせて頂く場合がございます。あらかじめご了承ください。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

◆長友留奈氏プロフィール:

国連資本開発基金(UNCDF)のマイクロファイナンス・ディスタンス・ラーニング・

プログラム翻訳プロジェクトメンバーの一人。

プラネットファイナンスジャパンのインターンとしてサモアのマイクロファイナンス機関

South Pacific Business Development (SPBD)にて研修実施後、

マニラに拠点をもつプラネットファイナンスアジアにて

マイクロファイナンスコンサルタントとして勤務開始(2009年3月より)。

オハイオ大学大学院にて、国際開発学修士号、経済学修士号、及び、

女性学サティフィケートを取得。

大学院在籍中にボツワナのマイクロファイナンス機関

Women’s Finance House Botswana (WFHB)でインターンシップを行い、

その際に実施したインパクト調査をもとに修士論文を執筆。

慶應義塾大学経済学部在籍中は、インドネシアにて農村開発における

マイクロファイナンスと協同組合の役割に関する現地調査を実施。

その際、Bank Rakyat Indonesia (BRI) を始めとするマイクロファイナンス機関や、

中小企業協同組合省、農業協同組合、農業訓練施設等を対象としてインタビュー調査を行う。

◆プラネットファイナンス概要:

マイクロファイナンス発展のため、人材育成・IT・資金調達サポートなどの面から

MFIにコンサルティングを行う国際協力団体。

<これまでの実績>

・60カ国、計700マイクロファイナンス機関(顧客数300万人相当)への支援

・1,700人のマイクロファイナンス実施者にトレーニング提供

・209マイクロファイナンス実施機関に対して、オペレーション効率化のためIT機器を導入

・145のマイクロファイナンス実施機関を評価・格付けし、資金調達力を向上

・15,000人に対して、ビジネス起業、拡大のための小規模融資を提供

・債券・株式ファンドにより調達した70億円でマイクロファイナンス実施機関の運用

マイクロファイナンス情報共有やマイクロファイナンス分野推進のために191のWEBサイトを構築

URL: http://www.planetfinance.or.jp/about-us/pf-global-presentation

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

◆主催:特定非営利活動法人Living in Peace

貧困削減のための活動を行うために設立された特定非営利活動法人

メンバーは20~30代の金融機関・コンサルティング会社勤務者が半分以上を占め、

世界の貧困問題に関する勉強会やフォーラムの開催のほか、

少額の金融サービスを貧困層に提供し、自立する機会を提供するマイクロファイナンス

についての支援を行っている。

URL: http://www.living-in-peace.org/

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――