2009年10月26日月曜日

主観的な環境学

先日、息子と公園に行き海を眺めていた。この島は海が綺麗なことで有名だが、公園から見える海はコンクリート固められており、錆びた船が見えたりして、決して綺麗とはいえる場所ではない。そのときふと息子が:

「綺麗な海だね」


と、話しかけてきた。
幼い子供の言うことだから、「また適当なことをいって」とおもって、心もなく不意に:

「そうかなー?」


と、言ってしまった。

そしたら、息子が:

「きれいだよ!あの、きらきらする所を見てよ!」


って、言われてしまった。


確かに、きらきら太陽の光が反射している海は綺麗だった。コンクリートで固めれてしまった、海を見て、「そんな海は綺麗ではない」と先入観を持っていたので、きらきらする海を見ても綺麗に見えなかったのだろう。

ある意味、環境学とは主観的な学問である。幼い息子には綺麗な海も偏見をもった僕の目には汚い海に見えてしまう。

これが、別の国で、別の宗教で、開発レベルが違うとお互い相容れない考えを持ってしまう。


有名な話で、あるイギリスの少年が当時のマレーシアのマハティール大統領に「森林を伐採しないでください」と、手紙を書いたら、大統領は「それなら、自分の国を森に変えて、動物や鳥をかえばいい」と手紙で返事をしました。

自分がすてきなことだと思っていることが他人にはそうでもない事よくある。お互いに何が大事かをできる限り科学的に折り合いをつける。それがむりなら、お互いに他人の意見をよく聞き、自分の意見を一方的に押しつけたりしない。現実の環境問題とはこうやって主観的に対応していくしかないだろう。

2009年10月23日金曜日

シャボン玉石鹸

イギリスにいた頃は水が硬くて肌がバキバキ常にしていた。息子も水があわなかったのかひどい皮膚炎に悩まされていた。日本に一時的に帰ってくることになったとき、一つ期待したことが、水が変わって皮膚炎が直ることだった。
結果、子供皮膚炎はよくなったのだが、日本の軟水のおかげではないと思う。日本でもいくつもの病院をまわったが、地元のある皮膚科の先生に、イギリスでもらっていた薬の説明をしたときにいわれたことは:
「こんな薬を塗って、逆に悪くなりませんでしたか?」
「エーーー??☆☆」

お医者さんも科学者なので、完璧な答えは無理なのは分かるが、悪くなるような治療だったとは、数年間の悩みは何だったのだろう・・・。
残念でならなかった。
その皮膚科のお医者さんに処方してもらった薬を飲んで塗っていたら、本当に2週間ほどでひどかった皮膚がまともにみれるぐらいまでに回復した。子供皮膚炎が急速に回復に向かったことが日本に帰ってきて一番よかったことだ。
ここでようやく本題が出てくるのだが、そのお医者さんに薬と同時に勧められたのが、「シャボン玉石鹸」である。イギリスで水が硬く長いこと石鹸入りではない、いわゆるソープ・フリーといわれるボディー・ソープで体を洗っていた。そのため、石鹸は悪いものだと思っていた。その皮膚科の先生いわく、「体を洗う物はよけいな物が入っていない方がいいに決まっている」そうです。




私も子供と一緒にシャボン玉石鹸をつかいはじめたが、昔使っていた石鹸に比べて、これといって突っ張る感がしない。自分の肌も調子もすこぶるいい。「シャボン玉石鹸」は目から鱗が落ちた感じでした。
少し調べてみたら、シャボン玉石鹸は99.9%天然素材の石鹸でできており、肌によいだけでなく、環境にもよい。
余計な物が入っていないので、排水溝に流れた後は1日以内に水と二酸化炭素に分解されるそうです。確かに、固形石鹸は使いづらいが、ポンプ式の泡タイプの物もあるので試しに使ってみてはいかがでしょう。
ちょっとの手間で、あなたの体にも環境にもよいことができますよ。

2009年10月22日木曜日

浜辺の注射針

さきほどニュースで福岡の浜辺で注射針が落ちていると話が出ていたが、この島はもっとすごい。

注射針が一本、二本どころではなく箱で浜に打ち上げられている。そのほか得体がしれないポリタンクなどがきている。

毎年、この辺りではは漂着物調査をおこなっているが、多くの漂着物が、対馬海流と北西の季節風のせいで、この辺りは韓国からゴミがやってくる。

韓国はゴミの海中投棄を禁止しているロンドン条約にサインしているので本来海中投棄はしてはいけないはずだ。しかし、守られていない。
国際条約には拘束力がないのでうまく機能しない。

2012年には韓国も海中投棄を止めるといってはいるが、どうなることだろう。

日本も海中投棄を近年まで行っていたので、そのごみが太平洋の島に流れ着いたりしている。海はつながっているし、海に投げ出したゴミが自然に帰るまでにはとてつもない長い時間が掛かる。浜に捨てたタバコのフィルターが、自然に戻るには500年の時間が掛かるといわれている。注射針になると一体どれぐらいの時間が掛かるのだろう。考えてみてくれ!

2009年10月21日水曜日

国家戦略室の削減はたかがしれていいる!

国家戦略室が予算の削減を始めておりますが、まだまだ削減しなくてはいけないようですね。日本の国家予算は95兆円しかし、税収は40兆円もない。残りは借金になる。

ヨーロッパの国と比べると大きく異なる。英国の予算も70兆円あるが、税収でそのほとんどをまかなっている。

ニュースちょっと国家戦略室の活動をみた。大変だとは思うが、もう少し頑張った方がよい。

今まで官僚に予算編成を任せっきりだったところに政治家が判断を下すところを入れたところは、評価したい。結果、国家戦略室の担当分は各省庁で10%の予算の削減が見込まれるようであるが、今のままではこれ以上の削減が難しいように思うが。

削減を頼んだ各省庁の回答が「コピーの削減」や、「タクシーの削減」。

マスコミでもよく取り上げられる「コピー」や「タクシー」だが、実際こんなところを削減してもたかがしれている。もっと減らさなくていけないところが多くあるはずだ。だって、毎年50兆円近い借金をするのだから、タクシー代で解決する話ではない。本当に削減しなくてはいけないのは数億円の無駄なプロジェクトや助成政策のはず。

この島でも、おなじことがいえる。最近、役場の人と話す機会があったが、そこである大規模なプロジェクトの話になった。シンクタンクに頼んで出た経済効果は100億円!

そのアセスメントの手法をきくと、まさしく「合わすメント」。個人の落とす金が想像を絶するぐらいたかい。

これではこのプロジェクトも失敗するだろう。失敗しても責任者が出てこないのが公共事業の恐ろしさ。まだまだ借金は増えるのだろう・・・。

黄砂を見て思い出した「一人一人の心の持ち方」の事

昨日は黄砂がすごかった。太陽が直視できるほどの黄色く曇っていたが、雲ではなかったのですね。

はるか内モンゴルから飛んでくるのだが、こんな秋にくるのは30何年ふりらしい。今年は内モンゴルも水が少なかったそうだ。

僕も数年前に内モンゴルに気候変動の適応策に関するプロジェクトでいったことが、砂漠化は大きな懸念材料だ。

調査のけっかで、モンゴル人と中華系の住民では砂漠化に対する責任の持ち方が大きくちがうようだ。

国境をまたぐぐらいの大きな環境問題だが、最終的には個人の心の持ち方が大事だっ思ったことを黄砂まみれの海に浮かびながらおもったね。

2009年10月15日木曜日

炭素税の導入

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=1015&f=business_1015_023.shtml

EUで炭素税が始まりそうです。キャップ&トレードでは40%のEUの経済しかカバー出来なかったが、炭素税が残りの60%の経済活動もカバーするのでさらなる二酸化炭素の削減が期待される。

民主党の大幅な削減目標を見ると「乾いた雑巾を絞る」と今までどうりの言い訳をするつもりはなさそうだが、どの様に削減するのかは目処がみえない。

EUの炭素税でカバーされる60%される部分で重要なセクターは消費者セクター。

いままでのキャップ&トレードでは他人ごとだと思っていた一般市民も、今回はもろに二酸化炭素の削減を義務づけられる。

欧州の気候変動への高まりや市民の理解度の高さから、この税の導入が可能なのだろう。日本ではまだそのレベルになっていないだろうって言うか、炭素税を導入できるレベルに市民の理解度が高まるのだろうか?

民主党は炭素税の導入の逆をいくガソリン税の削減をするようだが、その後本当に「地球温暖化対策税(環境税)」でも入れない限り、かなりの逆境になりそうだ。

2009年10月14日水曜日

効率のわるい公共事業

今日島に帰ってきた。民主党が色々と公共事業を中止することにしているが、この島でも同じだろう。かなり、公共事業に頼っている節があるので、公共事業がなくなったら困る人がたくさんでてくる。

役場の人も必死だ。山を切り開くような事業は賛成できないが、個人的にそんなに悪くないと思っている事業もある。しかし、コストは数十億円。身の丈にあっていない事業にはにはまちがいない。

これをなんとか進めようとした話を聞いた。

「○○をすると、200人の雇用が生まれるんですよ。」

これではダッメだろう。

数十億円の費用に対して、200人の雇用では割にあわなすぎ。300万円の年収と考えた場合、二百人で6億円。その民間の施設の建設費は市からの援助で簡単にチャラとかんがえる。

運良く200人の雇用が10年続いたと仮定しても、60億円。


つまり、公的な投資の対して民間の投資は1:1かそれ以下。そして、その公共事業の予算の半分は島がだす。昨年の支出を考えた場合、その内70−80%は借金である。実際には、その公共事業は道路建設とは違って、他にも色々と島に利益があるのだから、そこをきちんと試算して売り込むべきだろう。雇用をうりにしても、今のビジネスモデルでは、民主党の賛成は得られないとおもう。


丁度、イオンがカーボンラベルをおこなうというニュースを聞いた。ロンドンでインタビューしたClimateCareもセミ公共事業として同じ事をしている。ClimateCareの投資を公共事業と考えた場合、公共と民間の投資のわりあいが1:10である。これぐらいの話をしないと成功とはいえないだろう。もっと、気候変動ビジネスに乗ればいいのに・・・。

2009年10月12日月曜日

Simple life

今日はイギリスにおいてあった荷物の整理に一日費やした。いつもどこかに引っ越す事を頭にいれているので、荷物は少ない方だがそれでも、やはり荷物はどんどん増えていく。

自分の持ち物を整理していて一番多いのがやはり、衣服。昔から「衣食住」というぐらいなのでどうしても多くなる。家具はほとんど持っていないし、キッチン用品はあまり持ち運ばない。衣服は多いといっても、思い切って排除することはできた。

職業柄、本などの書物も多いがこれはがんばって電子化している。将来的にはアマゾンのキンドルを購入して本も学術書も全て電子化するよてい。

捨てられないし、寄付もできないくてたまってしまったものが、写真のアルバムとおもちゃ。個人的には写真を印刷する必要はもう無いと思うが、過去の遺産をデジタル化するのはめんどくさいので、それは排除できそうにない。

僕のおもちゃはサーフボード、スノーボード、スケートボード、ウクレレ、キャンプ用品など少々かさばる物が多い。このおもちゃも排除しがたいし、電子化は絶対不可能。

引越しのたびに思うのだが、シンプルな生活にあこがれる。必要最小限の物をもって好きなところにふらっとあらわれる。荷物の整頓にその助けになる。整頓する機会がないと、おもいきって排除しないものおおい。物を持っていることに普段費用が掛かっているとは感じないが、実際は物の保管コストや輸送コストが掛かっている。これはマーケティングを見れば分かるようにライフサイクルでは全体費用の中で実は非常に大きな部分を占める。物が無いことがどれだけしあわせか引越しのたびにおおもう。


もう一つ、整理していると楽しいことがある。昔の写真、手紙、書類が出てきて、ふと目を通す。あの頃は「あんなんだったなー」と人間関係や仕事や勉強で初心に戻ることができる。仏教では物だけでなく、感情にも執着するべきでなないような事を学ぶが、ここはまだできそうもない。


関係ないが、自衛隊の飛行機の練習を見たが、すごかった。写真の星型の飛行機雲は始めてみた。




2009年10月8日木曜日

キンドルは環境にも貢献するのか

電子読書端末といわれる部類で一番人気のAmazonキンドルがもうすぐ日本を含めて各国で発売されるようですね。ちょこっとしらべると:

- 大型版のDXは来年発売
- 日本でも通信費は掛からない
- 通信はローミングでおこなわれる模様

せっせと普段から、紙切れと書類を電子化しているので、買うならA4も何とか読めるDXですね。

環境の分野から見ても、キンドルの資源の無駄を省くことになるだろうか。単純に考えてキンドルがあれば、紙の印刷がなくなるので、インクと紙の消費がなくなる。それから、電子的に60秒でどこにでも送ってしまうので、輸送のためのエネルギー資源の消費が削減される。いいこと尽くめに見える。

ライフサイクルで見たらどうだろう。本は木できているが、加工されて紙になっているので、その加工過程の有害物質やその加工エネルギーも削減される。これくらべてに、キンドルの生産による環境負荷は低いだろうか。きっとキンドル本体の寿命は3-4年の様な気がする。


そして、いったい何冊の本をその期間にみんな買うだろうか?


もし、30冊ていどなら、キンドルを買った方が、環境負荷が大きいかもしれない。別にアマゾンはそこのところはあまり売りにしていないので、とやかく言うつもりは無いですが、書いてみました。

個人的には、手持ちのPDF化した書類の閲覧にほしいと思っているので、環境的に利益は僕には無いですね。

2009年10月4日日曜日

[書評]わくわくする数学 日常生活の中に見つける美と驚きの世界

わくわくする数学 日常生活の中に見つける美と驚きの世界
ロブ・イースタウェイ
ソフトバンククリエイティブ
売り上げランキング: 136200


この本は数学の「美しさ」を分からしてくれる。数学の端くれを仕事で使うので、数学は「美しさ」は分かっているつもりだったが、この本を読むと本当に「なんて不思議な世界なんだろう!」とその美しさに感嘆する。
なかなか、実務的な数学のトリックも書いてある。例えば、大きな二乗の計算は数字を掛け算しやすい形にすることで、簡単に暗算計算できる。例えば、98の二乗は、100
X 96 + 2^2 になる。つまり、9600+4=9604である。これは、数をずらすとずらした数の二乗を足すことで、元の二乗の問題に解答になるからである。
つまり、何をいいたいかというと、「学校で習った二乗の計算方法以外にも、色々と計算する方法がある」ということだ。このような分析方法を探すことが、数学の本来の面白さであって賢さだとおもう。もちろん、基礎の復習も大事だが、発想を豊かにするほうが数段たのしい。
発想が豊かのほうが、楽しい人生を送れるよ。

2009年10月2日金曜日

エチオピアのマイクロインシュランスに見るギャンブル性



このニューヨークタイムスの記事はエチオピアのマイクロインシュランス(保険)を扱ったもので、僕も少なからず関わったものだ。この保険は年間約5ドルで来年の種を保障する。保険は気候モデルに連動しているおり、周辺で干ばつが何かの指数で実測されれば、自動的に保険が入る仕組みになっている。これはこれで問題が無いわけではないが、モデルが正確に干ばつを指定できなければ、干ばつの指数が実際の被害と連動していなければ、この保険はギャンブルにしかならない。

マイクロ保険の可能性は高いと思う。しかし、以上の事を冷静に考える必要がある。一般の記事を読むとこの事を書いているものがあまりにも無さ過ぎる。