2009年6月10日水曜日

サーフィンの金銭的価値の決め方

お金とは物々交換の代わりに、複雑になった人間の活動をスムーズにするための血液であり、経済学とはそのお金を活動の指数として示すことである。つまり、経済学とは、「成金になってやる!」と言うやましい考えではなく、人間活動がどれほど貢献しているかを、他の経済活動と比べてみようと言っているのである。

そこで、ものや行動の価値を決めるのは主観的であり、比較によるものである。例えば、

少しありえない話だが、似たような二つのサーフ・スポットに隣接する駐車場があったとしよう。

1:100メートル乗れるポイント・ブレークの波で、駐車料金は1000円
2:150メートル乗れるポイント・ブレークの波で、駐車料金は2000円



この場合1メートル走れる波の価値はいくらだろう?単純に1000円割る100メートルで「メーターあたり10円」は間違いである。

1と2の差は2が50メートル長く走れて、1000円余分にはらう、つまり「50メートル長く波に乗るために、1000円余分に払う」のである。そこで、1メートルの波の価値は1000円割る50メートルで、20円である。

しかし、価値とは主観なので、もしあるサーファーの「波の価値」がメートルあたり20円以下なら、1のサーフ・ポイントを選んで1の駐車場にとめるべきである。

当然、彼・彼女の「波の価値」がメートルあたり20円以上なら、2の駐車場にとめるべきである。

サーフィンの経済学でした。