2009年6月25日木曜日

完璧な波の形

昨日、なんと無しに読んでしまった本。


微分・積分を楽しむ本(愛蔵版)
今野 紀雄
PHP研究所
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2時間あれば読めてします。簡単な数学の本。ふむふむと感心してしまったのが「サイクロイド曲線」。



この曲線は、同じ高さからはじめた場合一番早くある一定の距離を進む。さらに、どこから滑り出しても、ボトムに着くのは同時である。





つまり、サーフィンの波がこの形なら一番スピードが出て、一番長い距離を進むことができる。

サイクロイド曲線上は、もし、水や波の抵抗が無い場合、ボトムまでおりきったスピードでそのままトップまであがることできる。もちろんサーフィンの波は前に進んでいるし、ボードの蹴り込む力も使うのでトップのアクションもスピーディーになる。

Wikipediaに説明によると:

サイクロイド - Wikipedia: "サイクロイド (cycloid) とは、円がある規則にしたがって回転するときの円上の定点が描く軌跡として得られる平面曲線の総称である。"

図で見るとさらに簡単:


この形は、サーフィンだけでなく、スケートボードのハーフパイプ(ランプ)に使ってもよさそう。日本のお寺の屋根も雨を早く流すために、このサイクロイド曲線になっているらしい。


そういえば、昔見た、シェーン・ドリアンが主演のいまいちなサーフィン映画「In God's hands」を見たとき、「ランプは中国建築だ」といったせりふがあったが、こういったことだったのですね。


それにしても、天気が良すぎて波がないね。仕事盛りです。