いろんな国に行ったが、僕にとってインドは特別な存在だった。20年前に、インドにバックパッカーをしに行くつもりだった。しかし、読みかけのインドの本を電車の中に忘れたのをきっかけに熱が覚めてしまい、オーストラリアの自転車一周旅行に変更した。
それから、数年前もインドの学会に招待されたが、ダブルプッキングでキャンセルせざるを得なかった。インドネシアに来る前はアフリカか欧州のプロジェクトが多く、インドの事はその後忘れてしまっていた。
そして、数カ月前に、Asian Security Conferenceから招待のメールをもらった。
今年は「従来型でない安全」と興味深いテーマだったので、招待を受けることにした。今度こそ、インドにいけるとワクワクだ。コンフェレンスでは、インドネシアで取り組んでいるプロジェクトを紹介するつもりでいたが、インドのInstitute for Defence Studies and Analyses (IDSA)が渡航費を全て払ってくれるとの事だったので、今回の渡航は休暇扱いにした。
しかし、インドに行きに飛行機に乗るのはそんなに容易ではなかった。
日本人はインドへの短期間渡航では、インドの空港でビザを取得することが出来る。その為、事前にビザを取得しなかった。当日、空港に行き、チェックインカウンターに荷物とパスポートを差し出す。しかし、なかなかプロセスされない。
少しして、「ビザが無いから載せられない」と回答が来る。
何度も、「日本人はインドの空港でビザを取得できる」と説明しても、「インドの領事館が閉まっているから確認できないので、のせられない」との回答だった。2時間粘ったがダメだった。
諦めて家に帰って、落ち着いてから、コンフェレンスの担当者に「申し訳ございませんが、飛行機に乗れませんでしたので発表できません」とメールを送る。当時インドは日曜日の朝、しかし、担当から直ぐにメールと電話で返事が来た。
「どんな方法で、いくら掛かっても良いから、とにかくインドに来てください」
そこまで言われたので、もう一度チャレンジすることにした。何度も航空会社に電話しても、電話をピックアップしてくれない。 これではどうにもならないの空港にもう一度行った。空港の航空会社オフィスも全て閉まっている。ダメ元で、チケットが無いままチェックインカウンターまで通してもらい、別の航空会社と直接やり取りした。そしたら、なんの問題もなく新たにチケットの購入が出来、飛行機に搭乗する事ができた。最初に受け取ったチケットは某途上国の航空会社であったため、態度が緩慢でこちらのリクエストを無視してビザが必要かどうか確認さえしくてくれなかった。2つ目の航空会社は先進国の航空会社で、電話一本でビザがいらない事を確認した。招待してくれたインドの機関には余計なコストになってしまったが、それでもコンフェレンスが始まる3時間前にインドに到着することができた。
下のリンクを読めば、日本人は空港でビザを取得することが出来るのはあきらかです。
インドでの滞在中はカレーばかりを食べていましたが、全く飽きることはありませんでした。朝は朝のサッパリ系のカレー。米粉で作られたパンです。
昼は青空の下でカレー。パンはナンだけでは無いことを知りました。ナンはこうやって焼くんですね。
夜は夜空の下でカレー。大学の先生から、元大統領まで来ていました。
あまり時間がありませんでしたが、観光も少ししました。
輝いていないタジ・マハールのような、フマユーン廟
でっかい塔のクトゥブ・ミーナール
迷宮で迷いそうなBara Imambara
初めてのインドは予想以上に寒かったですが、それは楽しいひと時でした。
明日は会議の内容等を書いてみます。