バリ島から、気候変動や環境プロジェクトを報告。オックスフォード大学の環境博士を取り、環境シンクタンクで働いて、JICAの専門家をしていました。
From Bali, I report environment and climate change projects. I earned a PhD in environment at Oxford University and worked at an environmental thinktank before my JICA Expert life.
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2009年12月8日火曜日
島の風力発電の弊害と可能性
離島の電力の話で意見交換ができたので、少しまとめておく。
初めはこの記事
離島で風力発電を推し進めるといろいろな弊害が出てくる。すなわち、景観と騒音。それから、そもそも、採算がとれるのかと言った話になる。この島でも風力発電50基と言っている人がいるが、それは今の重油発電が赤字だから、しかし、風力にしても採算が取れるのだろうか。赤字なのは、メンテのコストが高いから、それは風力も変わらない。
電力会社は占有が許されているから、今の電気料金で離島に電気を売っているが、本当の自由化になれば、ガソリンの様に値上げするだろう。離島のガソリンはリッターあたり50円ぐらい高い。
しかし、逆に自由化してしまえば、市民の風力発電プロジェクトを立ち上げたり、高くても風力の電気を買うって人も現れる可能性も無くは無いと思う。オックスフォードでは市民でプロジェクトを立ち上げて、大学も再生可能電力しか買わないことにした。学生時代に、カレッジで署名をまとめたので知っている。
こんな事をTwitterで書いていたら、
@northfox_windさんにおしえてくれた:
「離島の発電の多くは重油ディーゼル発電であり、発電コストは時として100円/kW時を越える(家庭用25円前後なので4倍)ので、電力会社は赤字。それ故、離島での風力発電に意義を見いだすことは可能です。ただ、それで住民に騒音被害を出すのであれば、それも本末転倒です」
そして、
「離島での風力発電の採算性は、ある程度取れると思いますが、それ以前に島民の生活を騒音や景観で必要以上に圧迫するのであれば、それは私はオススメできません、もっと他の再生可能エネルギーもあります」
との事。
つまり、重油発電は島によっては発電単価100円/kW時(家庭用電気25円程度)なので、代替エネルギーを模索する事はありえるが、採算性は良くないとの結論。
モット安くできないのだろうか?日本製の風力発電は丈夫過ぎて高い!日本は突風があるので、丈夫に作らなくては成らないが、外国製はそこまで考えていない。しかし、そこまで丈夫に作る必要があるのかとも正直思う。
完全にリスクフリーのものなど無いのだから、安い風力発電ができるのなら、それもありではないかと正直思う。それから、英国でも景観と騒音は言われてきました。騒音はきちんと検証が必要。感情論に成っている場合もあると思う。もちろん、設置場所は考慮しなくてはならない。景観については、古い物好きの英国でも風力の景観を美しいと思う人たちも増えてきた。この辺の採算以外のハードルを越えられたら、近い将来に再生可能なエネルギーで島の電力が作れると思うのですが、どうでしょう。
2009年12月2日水曜日
国際労働機関(ILO)のアフリカのソーシャルエコノミーに関する目標
まず、ソーシャルエコノミー(社会的経済)とは:
「ソーシャルエコノミーとは、経済的社会的目的並びに連帯の促進を追及しつつ、財・サービス・知識を生産するという一定の特徴を有する企業ならび組織を示す概念である。具体的には、協同組合、共済組合、協会、財団ならび社会的企業を示す」
今までにも、多くの基準や目的が掲げられてきたので、それらを認識を一致させる必要性がある。マクロレベルでは、社会的経済の示す、「社会」とは一般に言われる社会だけでなく、社会を取り巻く環境や政治なども含まれる。すなわち、「持続可能性」、「社会正義」、「環境との調和」、「政治安定」などを含めて、発展への補完的道筋を提供する必要性がある。
ミクロ個人レベルで最近よく言われていることは「ディーセント・ワーク(働き甲斐のある人間らしい仕事)」を確保すること。つまり、性問題、貧困問題など、ミクロレベルの改善を実現しながら、食糧危機、HIVの大規模感染、環境への課題なマクロレベルの取り組みにソーシャルエコノミー(社会的経済)がどの様に貢献できるか考えるべきである。
ILOとしては、その為に公的機関にも役割があると考えている。例えば、使用者ならび労働団体との間に入って、関係の構築や発展に関わる。さらに、ソーシャルエコノミー(社会的経済)があることによって、政府が基本的ニーズを提供することを怠る事を妨げる必要性がある。これは、民間主導の環境や災害問題でもある。大規模災害などで、民間の保険の仕組みがどうしてもカバーできない場合は、日本の震災で見られるような公的なサポート必要である。その公的なサポートを、きちんと「大規模は災害やニーズ」と限定しておけば、モラルハザードも起らないだろう。
2009年12月1日火曜日
英文の校正の料金比較
今は日本から仕事をしているので、簡単に同僚に「これ読んでくれる」とは聞きづらい。それに、友人に聞くのも非常に気を使って聞かなくてはいけないのがいやだ。学生の時は図書館などのプロの校正を頼んだが、いまいち良くなかった。そんなに高くないならと、オンラインの業者を試してみた。
調べてみて、結論から言えば、海外の「大手」の校正会社に頼むのがよし。
Googleから「校正」を検索して一番始めて出てくる(広告で)国内「Editage」と、海外で良さそうとおもった「EditMyEnglish」と「PaperCheck」を比べてみる。
Editage
- http://www.editage.jp/
- 最安値: 6 円 / 単語
- スピード: 750単語/1営業日
- 支払い:クレジットカードか銀行振込
EditMyEnglish
- http://www.editmyenglish.com/
- 最安値: 4ドル / ページ (1ページ=275単語)
- スピード: 48時間
- 支払い:PayPal可能
PaperCheck
- http://www.papercheck.com
- 最安値: 4.95ドル / ページ (1ページ=300単語)
- スピード: 75時間
- 支払い:クレジットカード
安さの比較が分かり辛いので、1ドル=86.36円で計算して、単語あたりの料金を表にすると:
単語 EditMyEnglish PaperCheck Editage
3000 ¥3,769 ¥4,275 ¥18,000
6000 ¥7,537 ¥8,550 ¥36,000
9000 ¥11,306 ¥12,825 ¥54,000
12000 ¥15,074 ¥17,100 ¥72,000
15000 ¥18,843 ¥21,375 ¥90,000
18000 ¥22,611 ¥25,650 ¥108,000
21000 ¥26,380 ¥29,925 ¥126,000
24000 ¥30,149 ¥34,200 ¥144,000
27000 ¥33,917 ¥38,475 ¥162,000
30000 ¥37,686 ¥42,750 ¥180,000
国内の校正業者の値段の高さに驚かされる。海外の業者の4倍以上の料金を請求する。
1万5千単語ぐらいが一番使うと思うが、海外なら2万円前後、国内なら9万円。
「日本語の説明がない業者はダメ」といっている英語が全然分からない上司がいる以外は、海外の業者を使うべきだろう。本人がそんなことを言っていては、英語の校正を頼む以前の問題だろう。
料金以外にも、EditMyEnglishは二日での作業を約束し、PayPalで料金を払える。
試しに、PaperCheckを使ってみて、満足いく内容だったので、今回はEditMyEnglishを使って見ようを思う。
日本の「言語による障害」や「国産のクオリティー」をうたった料金設定はいつまで通用するのだろう。
* 追記
EditMyEnglishを調べてみると、15ページ以上(4千単語ちょい)の文章には割引があるらしい。その場合は、info@EditMyEnglish.com か service@EditMyEnglish.com に連絡する様になっている。
それから、http://www.eibuntensaku.com/という安い国内の校正業者を見つけたが、これはEditMyEnglishに仕事を斡旋して、マージンとして1ページあたり1ドルとるらしい。つまり、料金は25%上乗せである。この場合、「言語による障害」や「国産のクオリティー」はまやかしなので、素直にEditMyEnglishから注文して、安く済ませるべきだろう。