バリ島から、気候変動や環境プロジェクトを報告。オックスフォード大学の環境博士を取り、環境シンクタンクで働いて、JICAの専門家をしていました。
From Bali, I report environment and climate change projects. I earned a PhD in environment at Oxford University and worked at an environmental thinktank before my JICA Expert life.
豪州自転車18000KM (Cycle 18000KM in Oz) http://cycle93oz.takeshitakama.com
経歴 http://www.linkedin.com/in/takama/ja
Personal history
http://www.linkedin.com/in/takama
奥さんのブログ(My wife) http://blog.villatakama.com/
2010年1月6日水曜日
グラミン・ファウンデーションのコンサルティング業務
GFのコンサルティング的な仕事で大きな部分を受け持つのが、シアトルにベースを置く、テクニカルの部署。彼らはこれらの事業をテクニカルと呼んでいるが、内容はIBMやアクセンチュアの様なソフトウエアの開発と戦略的マネージメントをあわせたコンサルティング業務だと解釈した。このテクニカルな部門は大きく分けて、「MFI」と「開発」のテクニカルに分けられている。
「MFIの為のテクニカル」の作業とは、個人ローンの取引のオートメーション化である。現在のところ、95%のフィリピンのローンは紙とペンで行われている。しかし、最終的に、これらの情報はExcelなどの電子的なデータに落とされる必要がある。この「紙」から「電子データ」への移行に入力ミスなどが入り込む余地が大きい。その為、この部分をオートメーション化するソフトウエアをGFのシアトル部署が制作した。
このソフトウエア、MIFOS.orgはJAVAで書かれたオープンソースのソフトウエアである。MFIは無料でダウンロードでき、運用も可能である。しかし、現実には、ほとんどのMFIはMIFOSを使う技能がないので、MFIがサポート無しに運用している例は殆ど無い。結果的には、MIFOSを使用する為に、MFIはGFにコンサルティング料金を支払ってインストールからトレーニングまでを発注することになる。これはオープンソースのソフトウエアのLinuxを使ったコンサルティング業務をおこなうIBMと似たビシネスモデルだと考えられる。
このコンサルティング業務はシアトルの欧米の運用費用をカバーする必要があるので、途上国のMFIには値段が高額に設定されている。この高額な料金に対する批判を受け、GFはある特定のMFIがMIFOSを必要としているかどうかの意思決定をサポートする業務を始めた。この業務は以前はMIFOSとは独立して行われていたが、今はMIFOSを使うかどうかの意思決定の為だけでに行われている。
もう一方の「開発の為のテクニカル」とはもっとエンド・ユーザーに対してのサービスである。しかし、クライアントはMFIであることにかわりはないし、サポートするレベルも戦略的な意思決定である。例えば、マイクロファイナンスが成長事によって、マイクロファイナンスが慈善事業ではなく、持続可能なビジネスであることは証明された。しかし、その結果、貸し付け先も、不履行が起こりにくい事業を中心とした物に集約されて、貧困層への貸し付けは意図的に無視されてきている。その為、GFはMFIに対して、これらの無視されてきたエリアで、持続可能なビジネスを行うためのコンサルティング業務を行っている。
具体的な例として、バングラデシュのグラミン電話の業務を真似て、貧困層が携帯電話を公衆電話の様に使用する業務や、携帯電話で市場価格を調べ、一番良い時期に農作物を売る事を助けるビジネスモデルをMFIにを紹介する。これによって、MFIは貧困層でもビジネスを行える可能性がある事学ぶ。そして、ここでもシアトルの部署は携帯電話のソフトウエアを制作したりと、重要な部門を占めている。
それから、金融業務でも少し書いたが、社会的なパフォーマンス・Social Perfomance Management(SPM)を分析するコンサルティングも初めている。上にも述べたが、MFIは持続可能なビジネスとの認識はできている。しかし、MFIは本来、貧困層の開発サポートを目的に始められた事業である。その為、貧困層の削減に役立っているかどうかの分析が必要になってくる。現在行われている分析は、逸話的な質的な分析は、大学などがエコノメトリックの手法を使った大掛かりな物のどちらかである。後者はMFIには技能がなく不可能は分析方法である。その為、ワシントンのGFはこれらの中間の分析方法、Poverty Index、を開発した。
このインデックスは、各国の国勢調査を元に、ある家庭が貧困かどうかを判断するそれほどデリケートではない10の質問項目を確率的に選択した。この10の質問を行えば、収入などを長期間なモニタリングをしなくても、ある家庭が貧困である確率を測定できる。収入などに長期間モニタリングに比べて、大幅にコストの削減が見込まれる。さらに、簡単に質問事項であるので、同じ家庭を期間を開けて質問をすることによって、「マイクロ・ファイナンスによって貧困層の削減は行われたか」を分析可能になるかもしれない。現在はまだ、十分は時系列のデータが揃っていないので、この分析はまだ不可能である。
この分析方法も無料で公開されており、MFIは独自に行うことが可能である。しかし、十分に分析方法を理解しないままに、この分析を行っているMFIも多い。現在、GFをSPMのコンサルティングとして雇う例は多くない。その場合も、クライアントはMFIより他のコンサルティング会社の場合が多い。
最後に、昨年からGFはHuman Capital Developmentなるものを進めている。これに関しては、過去のブログに書いたのでそれを参照することに致します。
【グラミン財団の方針から学ぶ、カリスマ会社の問題点】
http://blog.takeshitakama.com/2009/11/blog-post_12.html
このプログラムも現在は、コンサルティング業務としては開発段階であり、このプログラムにMFIが料金を払うかどうかは未知数である。
2010年1月5日火曜日
グラミン・ファウンデーションの過去5年とこれから
Grameen Foundation | Combining the power of microfinance and technology to defeat global poverty. via kwout
グラミン・ファウンデーション(GF)に今日到着。はじめにGFの過去5年と今後の計画を聞いたのでまとめる。
グラミン・ファウンデーションは1997年にワシントンに作られたマイクロファイナンス関連の機関。名前の使用やはじめの投資などをグラミンから受けているが、グラミン銀行とは一線と置いている。その為、グラミン銀行とは別の哲学やアプローチを持っている。例えば、GFはマイクロファイナンス以外の活動も視野に入れている。アジアでは香港がHQだが、実質フィリピンが活動拠点になっている。
グラミン・ファウンデーションのその他の説明は、彼らのWebに載っているので省きます。www.grameenfoundation.org/
GFの過去のアプローチは、ターゲットの国を決め、そこの5つぐらいのMFIにターゲットをしぼり、彼らの活動をサポートする。サポートする内容は大きく分けて、ファイナンス・プロダクトと、テクノロジー。
ファイナンス・プロダクトのサポートとは、MFIにビジネスプランをださせて、それが良ければ、直接投資する。その時に同時にマネージメントのアドバイスなどもおこなう。テクノロジーとは、Loan Trucking Systemで、これに関してはあまり説明は受けなかった。
この今までの方法は、GF側としては、あまりうまくいかなくなってきた。今までサポートしてきたMFIはとても大きくなってきたので、GFが直接投資する割合が、彼らの全体の投資金額から見て、非常に少なくなってきた。その為、彼らの投資のインパクトが薄れている。例えば、フィリピンで一番大きいMFIの一つであるCARDは20ビリオン・ペソの資産を持っている。
その為、GFは別の方法でMFに関わる方法を考えついた。直接MFIに投資する「金融プロダクトを機関」へのサポートから、「セクター」へのサポートである。サポートするレベルも金融だけでなく、ソーシャルパフォーマンス、ヒューマンキャピタルなどに広げられた。
「セクター」レベル、もしくは成長したMFIに対する、この新しい金融サービスはGrowth Grantee Programeである。
上に書いたように、古い大規模なMFIは成長したので、彼らへの直接投資はインパクトにかける。彼らが、ファンドを取ってくるべき相手は、シティバンクなど民間銀行である。そして、GFの新しい役割は保険機構の様に民間銀行のファンドの不履行を保障する事である。例えば、民間機関が100万ドルのファンドをCARDに提示した場合、その50%の50万ドルのファンドの不履行を保証する。つまり、CARDが不履行を起こした場合、シティバンクなどははじめの50万ドルをCARDではなく、GFから回収する事を約束する。
もし、不履行がない場合は、その50万ドルの保証の為に、GFはなんのお金も用意する必要は無い。もし、不履行が起これば、アメリカの裕福層が支払うことになっている。その裕福層も不履行が起こらなければ、何も支払う必要はない。今までに不履行が起こったことは無いので、誰も支払いはしてないことになる。しかし、この保証があるので、シティバンクなどの民間銀行はMFIに投資をする時に安心感を得ることができる。
GFもこの保証を仲介することで、CARDなどのMFIに、料金としてファンドの3%請求する。この料金にはアドバイス料やシティバンクなどへの交渉料も入っている。一口のファンドは500万ドルぐらいである。
これとは、別に今までの直接投資も引き続き行われている。この直接投資ののプログラムはPionner fund。
ファンドのサイズは5000ドルから300,000ドルと断然に小さい。対象は小規模で新しいMFIか、大きいMFIでも田舎での活動に力を入れているところになる。つまり、上記の民間銀行からのファンドが取りにくいところに、これらの直接ファンドが使われる。
ファンドの利回りは年3-6%で2-3年のプロジェクトである。その後、この新しいMFIはPionner fundを卒業して、Growth Grantee Programeに参加することを期待されている。
どちらのプログラムでも、金融アドバイスの業務を行うが、今現在そのサービス自体に料金はついていない。サービスの料金設定がきまったり、ライセンスの取得ができれば将来、これらの業務を独立したサービスとして立ち上げる可能性も残している。
その他、個人的な資本だけでなく、社会資本の育成にも力を入れる構えである。例えば、社会的投資はなんであるかの説明、金融レポートの書き方、レイティングに関してのワークショップを開いている。これらのワークショップのターゲットはMFIなどの需要側と、民間銀行や政府などのファンドの供給側とあわせて行われる。
2009年12月8日火曜日
島の風力発電の弊害と可能性
離島の電力の話で意見交換ができたので、少しまとめておく。
初めはこの記事
離島で風力発電を推し進めるといろいろな弊害が出てくる。すなわち、景観と騒音。それから、そもそも、採算がとれるのかと言った話になる。この島でも風力発電50基と言っている人がいるが、それは今の重油発電が赤字だから、しかし、風力にしても採算が取れるのだろうか。赤字なのは、メンテのコストが高いから、それは風力も変わらない。
電力会社は占有が許されているから、今の電気料金で離島に電気を売っているが、本当の自由化になれば、ガソリンの様に値上げするだろう。離島のガソリンはリッターあたり50円ぐらい高い。
しかし、逆に自由化してしまえば、市民の風力発電プロジェクトを立ち上げたり、高くても風力の電気を買うって人も現れる可能性も無くは無いと思う。オックスフォードでは市民でプロジェクトを立ち上げて、大学も再生可能電力しか買わないことにした。学生時代に、カレッジで署名をまとめたので知っている。
こんな事をTwitterで書いていたら、
@northfox_windさんにおしえてくれた:
「離島の発電の多くは重油ディーゼル発電であり、発電コストは時として100円/kW時を越える(家庭用25円前後なので4倍)ので、電力会社は赤字。それ故、離島での風力発電に意義を見いだすことは可能です。ただ、それで住民に騒音被害を出すのであれば、それも本末転倒です」
そして、
「離島での風力発電の採算性は、ある程度取れると思いますが、それ以前に島民の生活を騒音や景観で必要以上に圧迫するのであれば、それは私はオススメできません、もっと他の再生可能エネルギーもあります」
との事。
つまり、重油発電は島によっては発電単価100円/kW時(家庭用電気25円程度)なので、代替エネルギーを模索する事はありえるが、採算性は良くないとの結論。
モット安くできないのだろうか?日本製の風力発電は丈夫過ぎて高い!日本は突風があるので、丈夫に作らなくては成らないが、外国製はそこまで考えていない。しかし、そこまで丈夫に作る必要があるのかとも正直思う。
完全にリスクフリーのものなど無いのだから、安い風力発電ができるのなら、それもありではないかと正直思う。それから、英国でも景観と騒音は言われてきました。騒音はきちんと検証が必要。感情論に成っている場合もあると思う。もちろん、設置場所は考慮しなくてはならない。景観については、古い物好きの英国でも風力の景観を美しいと思う人たちも増えてきた。この辺の採算以外のハードルを越えられたら、近い将来に再生可能なエネルギーで島の電力が作れると思うのですが、どうでしょう。
2009年12月2日水曜日
国際労働機関(ILO)のアフリカのソーシャルエコノミーに関する目標
まず、ソーシャルエコノミー(社会的経済)とは:
「ソーシャルエコノミーとは、経済的社会的目的並びに連帯の促進を追及しつつ、財・サービス・知識を生産するという一定の特徴を有する企業ならび組織を示す概念である。具体的には、協同組合、共済組合、協会、財団ならび社会的企業を示す」
今までにも、多くの基準や目的が掲げられてきたので、それらを認識を一致させる必要性がある。マクロレベルでは、社会的経済の示す、「社会」とは一般に言われる社会だけでなく、社会を取り巻く環境や政治なども含まれる。すなわち、「持続可能性」、「社会正義」、「環境との調和」、「政治安定」などを含めて、発展への補完的道筋を提供する必要性がある。
ミクロ個人レベルで最近よく言われていることは「ディーセント・ワーク(働き甲斐のある人間らしい仕事)」を確保すること。つまり、性問題、貧困問題など、ミクロレベルの改善を実現しながら、食糧危機、HIVの大規模感染、環境への課題なマクロレベルの取り組みにソーシャルエコノミー(社会的経済)がどの様に貢献できるか考えるべきである。
ILOとしては、その為に公的機関にも役割があると考えている。例えば、使用者ならび労働団体との間に入って、関係の構築や発展に関わる。さらに、ソーシャルエコノミー(社会的経済)があることによって、政府が基本的ニーズを提供することを怠る事を妨げる必要性がある。これは、民間主導の環境や災害問題でもある。大規模災害などで、民間の保険の仕組みがどうしてもカバーできない場合は、日本の震災で見られるような公的なサポート必要である。その公的なサポートを、きちんと「大規模は災害やニーズ」と限定しておけば、モラルハザードも起らないだろう。
2009年12月1日火曜日
英文の校正の料金比較
今は日本から仕事をしているので、簡単に同僚に「これ読んでくれる」とは聞きづらい。それに、友人に聞くのも非常に気を使って聞かなくてはいけないのがいやだ。学生の時は図書館などのプロの校正を頼んだが、いまいち良くなかった。そんなに高くないならと、オンラインの業者を試してみた。
調べてみて、結論から言えば、海外の「大手」の校正会社に頼むのがよし。
Googleから「校正」を検索して一番始めて出てくる(広告で)国内「Editage」と、海外で良さそうとおもった「EditMyEnglish」と「PaperCheck」を比べてみる。
Editage
- http://www.editage.jp/
- 最安値: 6 円 / 単語
- スピード: 750単語/1営業日
- 支払い:クレジットカードか銀行振込
EditMyEnglish
- http://www.editmyenglish.com/
- 最安値: 4ドル / ページ (1ページ=275単語)
- スピード: 48時間
- 支払い:PayPal可能
PaperCheck
- http://www.papercheck.com
- 最安値: 4.95ドル / ページ (1ページ=300単語)
- スピード: 75時間
- 支払い:クレジットカード
安さの比較が分かり辛いので、1ドル=86.36円で計算して、単語あたりの料金を表にすると:
単語 EditMyEnglish PaperCheck Editage
3000 ¥3,769 ¥4,275 ¥18,000
6000 ¥7,537 ¥8,550 ¥36,000
9000 ¥11,306 ¥12,825 ¥54,000
12000 ¥15,074 ¥17,100 ¥72,000
15000 ¥18,843 ¥21,375 ¥90,000
18000 ¥22,611 ¥25,650 ¥108,000
21000 ¥26,380 ¥29,925 ¥126,000
24000 ¥30,149 ¥34,200 ¥144,000
27000 ¥33,917 ¥38,475 ¥162,000
30000 ¥37,686 ¥42,750 ¥180,000
国内の校正業者の値段の高さに驚かされる。海外の業者の4倍以上の料金を請求する。
1万5千単語ぐらいが一番使うと思うが、海外なら2万円前後、国内なら9万円。
「日本語の説明がない業者はダメ」といっている英語が全然分からない上司がいる以外は、海外の業者を使うべきだろう。本人がそんなことを言っていては、英語の校正を頼む以前の問題だろう。
料金以外にも、EditMyEnglishは二日での作業を約束し、PayPalで料金を払える。
試しに、PaperCheckを使ってみて、満足いく内容だったので、今回はEditMyEnglishを使って見ようを思う。
日本の「言語による障害」や「国産のクオリティー」をうたった料金設定はいつまで通用するのだろう。
* 追記
EditMyEnglishを調べてみると、15ページ以上(4千単語ちょい)の文章には割引があるらしい。その場合は、info@EditMyEnglish.com か service@EditMyEnglish.com に連絡する様になっている。
それから、http://www.eibuntensaku.com/という安い国内の校正業者を見つけたが、これはEditMyEnglishに仕事を斡旋して、マージンとして1ページあたり1ドルとるらしい。つまり、料金は25%上乗せである。この場合、「言語による障害」や「国産のクオリティー」はまやかしなので、素直にEditMyEnglishから注文して、安く済ませるべきだろう。