2009年10月14日水曜日

効率のわるい公共事業

今日島に帰ってきた。民主党が色々と公共事業を中止することにしているが、この島でも同じだろう。かなり、公共事業に頼っている節があるので、公共事業がなくなったら困る人がたくさんでてくる。

役場の人も必死だ。山を切り開くような事業は賛成できないが、個人的にそんなに悪くないと思っている事業もある。しかし、コストは数十億円。身の丈にあっていない事業にはにはまちがいない。

これをなんとか進めようとした話を聞いた。

「○○をすると、200人の雇用が生まれるんですよ。」

これではダッメだろう。

数十億円の費用に対して、200人の雇用では割にあわなすぎ。300万円の年収と考えた場合、二百人で6億円。その民間の施設の建設費は市からの援助で簡単にチャラとかんがえる。

運良く200人の雇用が10年続いたと仮定しても、60億円。


つまり、公的な投資の対して民間の投資は1:1かそれ以下。そして、その公共事業の予算の半分は島がだす。昨年の支出を考えた場合、その内70−80%は借金である。実際には、その公共事業は道路建設とは違って、他にも色々と島に利益があるのだから、そこをきちんと試算して売り込むべきだろう。雇用をうりにしても、今のビジネスモデルでは、民主党の賛成は得られないとおもう。


丁度、イオンがカーボンラベルをおこなうというニュースを聞いた。ロンドンでインタビューしたClimateCareもセミ公共事業として同じ事をしている。ClimateCareの投資を公共事業と考えた場合、公共と民間の投資のわりあいが1:10である。これぐらいの話をしないと成功とはいえないだろう。もっと、気候変動ビジネスに乗ればいいのに・・・。

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