久しぶりにオックスフォードに行ってきた。
ここは最後の学位をとった所で、結婚したところで、長男が生まれて、僕のキャリアが始まった街である。だから、自分がいちばん成長した第二の故郷である。
初日はオックスフォードに似つかわないぐらいの快晴で、常夏のバリに住んでいる僕には寒すぎでした。氷点下に行っていると思ったが、朝は4度でした。
いろんな事を忘れていたが、行ったらさすがに思い出した。ここは入学式と卒業式をしたところ。何百年も間に、この門を2度くぐった人は何人いるのだろうか?卒業しないと二度くぐれません。一度だけくぐって、そのままになってしまっている友人も何人かいます。二度くぐった僕はラッキーでした。
ここはハリー・ポッターで有名になった、クライストチャーチ・カレッジです。オックスフォードの写真を撮ると、どうしても見上げるような写真ばかりになってしまいます。
ここのフェローに誘われて夕食会に行ったのを思い出しました。幽霊が飛んでいたら、ハリー・ポッターのあの夕食会と同じでしたね。
ここはオックスフォードの象徴の一つため息橋。ある有名人が学生の時に、嘆いて渡った橋と教えられましたが、ベネチアにため息橋から、来ているのでしょう。ケンブリッジにも同じようなものがあります。
ここはボードリアン図書館。学術誌は全て電子化されている世界で、図書館の必要性は薄れていくでしょう。しかし、この静かな空間は他の使い道があります。僕は、一人になって考えたいときに良く図書館に逃げ込みました。
人はオックスフォードに来て、去っていきますが、知識はどんどん積み重ねられていきます。だから、図書館は拡張する必要があります。そして、ボードリアン図書館は増築に増築を重ねた建造物になりました。だから、下部と上部で様式が違っています。面白いですね。
これも、図書館に一部、キャメラ。オックスフォードと聞いて一番見る建物じゃないかな。いい感じに朝日が上がっていました。
新しいカレッジに属していた僕らがひがんでいた古いカレッジの庭園。効率、不動産価値、機会費用を考えない時代に作らないと、なかなかこんな無駄なスペースと持てないですよねって、ひがみです(笑)。
週末は金融街になったカナリーワーフに住んでいる友人の所でお世話になりました。
ほとんど全ての友人はオックスフォードをさりました。最高に頭がいいやつか、無理していつまでもオックスフォードにこだわっている人しか残れない街です。
僕も数年働いた後、街を出ることにしました。きっかけは日本の家族の事情でしたが、この街に残っていることに限界を感じていたのも事実でした。
オックスフォードは多くの人には、人生の中間地点です。久しぶりに戻ってきてそう思います。もう住むことはないかもしれませんが、人生の大事な出来事がたくさんあったこの街は、僕の第二の故郷でありつづけるでしょう。