2013年11月14日木曜日

フィリピンでの気候変動脆弱性評価トレーニング ~「即興の評価」と「Hのポエム」~



ドゥマゲッティで気候変動の脆弱性評価のトレーニングをして来ました。ここは学生街です。特に1901年に開校したシリマン大学は世界各国から留学生や交換留学生が来る素晴らしい大学です。そこでトレーニングをおこないました。


まず、どんなことを学びたいか書いてもらったところを、「脆弱性評価の行う事を学びたいです(Learn to conduct vulnerability assessment)」と書いてくれたじゃありませんか。俄然、やる気が出てきました。先週のロンボク島でも、私の行った脆弱性評価のトレーニングが一番評価が高かったので、少し天狗になってしまいそうです。気持ちを引き締めましょう。




現地出身で年齢不問の同僚のアルバートは素晴らしいをファシリテーションを行ってくれました。ストックホルム環境研究所は本当に国際的だと思います。今のところ、日本人は僕だけです。バリ島に住んでいるのも僕だけです。


パワーポイントを使った講義は最小限にして、マニラ・ペーパと呼ばれる大きな紙を使って、一緒に実例を使って即興の脆弱性評価を行いました。これだけでは正確性にかけると思いますが、プロセスを始める取っ掛かりには良いと思います。気候変動はどんなに待っても、不確定要素はあまり減少しないでしょう。特に途上国ではそれは、顕著だと思います。それよりは、出来る事を始めるのが良いと思います。

それは、現在の脆弱性から考えてみるとか、ひとつの問題から初めて見るなどです。何度も言っていますが、災害と脆弱は違います。ですので、気象災害予測が無くても、脆弱性を調べる事は可能です。これを何度もしつこく言って、わかってもらうようにしました。





ロンボク島から一緒のイケメンで年齢不問のベンも、当然一緒です。また、当分逢えませんね。


最後に円陣組んで、ひとりずつ学んだことを述べて、糸玉を対角線上の人に渡します。その経路が、蜘蛛の巣のように絡みついていきます。見えないはずの人と人の繋がりがヴィジュアル化されて行きます。今回も高評価で、良かったです。評価はやはり緊張します。




地元のヒーローのアルバートは学生にインタビューされていました。



夕食後に、コース終了の証書を渡しました。




現地のサポートも最高でした。


それから、学生街だからかアート作品を見る機会がありました。このブログエントリーの最初の写真は全て、「H」の形で構図が出来ています。そして、それは、今回の「台風被害」の募金にも使われるようです。



何故、「H」の構図を使うかのかは、下記のポエムから来ています。

H is HELPING, HOPE, and  HAPPY
H is HI or HELLO
It could be HEAVEN
and even a HALO

H is for HILARIOUS, HUMBLE, and HEALTH
It could be in a HOLE or on a HILL
H is a HALL, a HOUSE, and a

HOME


文学は翻訳すると元の響きがなくなってしまいます。特に、Hの頭文字を使ったこのポエムを訳す意味はないかもしれませんが、簡潔に訳すとこんなかんじでしょうか。


Hは、手助け(HELPING)、希望(HOPE)、幸せさHAPPY()。
Hはハイ!(HI)やこんにちは(HELLO)。
それは天国(HEAVEN)であり、
後光(HALO)にもなりえます。

Hは陽気(HILARIOUS)、謙虚(HUMBLE)、そして健康(HEALTH)のためにあります。
それは、穴(HOLE )の中や丘(HILL)の上にあるかもしれません。
Hは、みんなの廊下(HALL)、家(HOUSE)、そして

家族の居る我が家(HOME)です。


英語のHouseとHomeの違いをうまく訳せたかな?


それから、今日はマニラに移動しました。ホテルの近くで、犬がお腹を道路につけて昼寝をして、その隣で子どもたちが勉強をしていました。暑いのに関心です。


そして、僕はその近所の床屋で散髪しました。250円ぐらいです。ジャカルタで髪を切ると400円ぐらいなので、マニラの方が安いのかな。

明日は、アジア開発銀行で、脆弱性評価の講義・セミナーを行います。
それでは!


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