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当面は大型の予算を組み、赤字国債を買い取る仕事をゆうちょ銀行に持たせ、見掛け上は辻褄が合う。しかし、対GDPで累積公的債務が200%にもなるのを目前にして、誰かが国債は本当に大丈夫か?と叫んだ途端に暴落する、という危機が刻一刻と迫っている。長期国債の利回りがジリジリ上がっているのは、その何よりの証拠だし、また他の先進国を見回しても日本のレベルまで国債を乱発しているところはない。普通の国ではいくら国債を出しても、買い手がいないからである。
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大前健一氏のこの記事を見て心底日本は大丈夫かと思う。単純に考えて、今の日本の現状は、「今後返せる見込みも無い人がどんどん借金を積み重ねている」のと同じである。その内借金ができなるなるのが普通であるが、郵政の逆戻りで借金をさせてもらえる仕組みがあれば、今後も借金は増えるだろう。
記事のタイトルが「日本がアルゼンチンになる日の予感がする」であるが、その説明が無いのでここで書く。
開発問題のジョークで「世界には4タイプの国しかない」というものがある。
最初の3タイプとは:
- 先進国
- 途上国
- 途上国から先進国になった、日本
それから、パンチラインが
- 先進国から途上国になった、アルゼンチン
アルゼンチンも借金に借金を重ねて国がつぶれたのである。
日本の現状がこれに近いのであるので、国債で国が潰れれば「先進国から途上国になった、日本」になるだろう。
そうなると、上のジョークののパンチラインが:
「途上国から先進国になって、途上国に戻った、日本」
になるだろう。
やはり、先進国になるのは難しいのかとなってしまう。正直、海外に何年も住んでいたので客観的に日本を見て、日本は全然先進国ではないと思っていた。経済だけ成長したが、制度、民度などはかなり低いと思う。それが経済も沈んでいくので、本当に途上国になるのだろうか。
この話をどんだけ話しても、まともに聞く人は少ない。みんな「まさか日本がね~」というのだが、もうすでにアジアでも「1番」の国ではない。シンガポールやボルネオに一人当たりのGDPでは抜かれているし、中国や韓国にGDPでも抜かれる日がその内来ると試算されている。