バリに帰ってきました。
一ヶ月続いたワールドツアーも終わり、ようやく一段落してバリ島で落ち着けそうです。過去一ヶ月の日程は以下のようでした。
実家(2日)⇒東京・長嶋さん(2日)⇒オックスフォード(2日)⇒ロンドン⇒(2日)⇒ストックホルム(3日)⇒機内泊(1日)⇒横浜(1日)⇒実家(1日)⇒バリ島(1日)⇒ロンボク島(3日)⇒バリ島(1日)⇒ドゥマゲッティ(5日)⇒マニラ(2日)⇒バリ島
バリに帰ってきて、インターネットが切断されていたので、久しぶりに腰を据えて、小説を読みました。何ヶ月ぶりに仕事に関係ない本を読みふけったことでしょう。ちょっと休憩です。読んだ本は、星を継ぐもの(Inherit the Stars)。疲れた時は、空想にふけるのも良いでしょう。2500万年に及ぶ、地球外生命体に関するSFですが、推理小説でもあります。事実だけに着目して、謎を明らかにするのは科学調査の正しい進め方で、為になります。
小説は、ベストセラー本でなく、ロングセラー本を読むべきです。
インターネットがないので、近所のカフェに来ています。
小鳥が迎えてくれます。癒やされましょう。
奥さんは、ヴィラ経営の為の、家の増築を進めています。
話をマニラに戻します。
マニラでは、以前お世話になった国際的なマイクロファイナンス基金のOikocreditのアンディーさんにあってきました。
彼らのクライアントのマイクロファイナンス機関は太平洋にもたくさんあり、今回の台風でも多くの被害を受けたそうです。アンディーさんとは、3年前に、数カ所のマイクロファイナンス機関を一緒に訪れました。私利私欲が全くない悟りを開いたような人もいました。今どうなっているのでしょう。へこたれずに、再起してもらいたいです。
マニラの最後は、アジア開発銀行(ADB)の気候変動部や農業部のオフィサーの方たちに、気候変動のちょっとしたセミナーをして来ました。関心の最終目的地は投資であること、あらざる得ないことが国連機関よりは、目的をより特化した機関であると言えます。僕はそんな所が好きです。
気候変動の適応策は、対策ですので費用です。だから、各国はお金を払いたがりません。汚染者負担原則に基づけば、気候変動によって被害を受けた国は、賠償金をもらって、その使い方に指しずをうける必要はありません。交通事故にあって、被害者が賠償金をギャンブルに使ってしまっても、何か文句を受けることがないことを同じです。
これが正しいかどうか議論は続きますが、先進国がこの条件ではお金を払いたがらないのもわかります。何か気候変動の適応策が投資のインセンティブにつながれば、結果として途上国にお金がよりスムーズに流れると思います。現実主義者の僕はそれでも良いのではないかと思っています。