2012年7月28日土曜日

気候変動がインドネシアの稲作に与える影響―脆弱性という考え方(3) ~バリ島・稲作に関する気候~


前回前々回の続きです。

バリ島・稲作に関する気候

インドネシアのバリ島は赤道の南に位置しており、幅153キロ、縦112キロに広がっています。熱帯地域のバリは一年中30度前後の平均温度で、乾季と雨季があります。バリ島はインドネシアでも有数の稲作の生産地であり、東ジャワと合わせてインドネシア国内の22%のコメ生産をしています。そして、他の稲作地域と比べて、雨季が短いことが特徴です。例えば、北スマトラでは、雨季は9月上旬から、6月上旬まで続くの対して、バリ島の雨季は11月下旬から始まり、4月下旬に終わります。その為、インドネシアのコメ生産において、バリ島は、重要であるが水不足の災害にあいやすい地域と考えられます。








降水量は、平均すると月150ミリほどありますが、乾季にはほとんど雨が降りません。しかし、年によりばらつきが大きく、雨季に降雨が減少し乾季の様になることがあり、乾季に降雨が上昇し、雨季の様になることもあります。


そして、将来は雨季が更に短くなり、乾季が更に乾燥する事が予測されています。




特にバリ島の北部と東部は、干ばつを受けやすい地域と言われています。






続きはまたまた後日!

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